本当に いつもと変わらなく過ごした でも 彼の親に会ったとき "会うのはこれが最後なんだな"って思ったよ 彼の部屋に入って嗅ぐ いつもと変わらない匂いも "今日が最後なんだな"って思ったよ 布団もジャージも 彼が小学校の頃、工作で作った紙ねんどのも なんかのトロフィ―も 机の上のハサミやクシや爪きりも 気持ちがついていかない 時計はひどい… あたしの気持ちをお構いなしに どんどんと時間を刻んでゆく そして―… タイムリミットが近づく…