しばらくイルカの人形を抱っこしていた。

「…しょうがないや!じゃあバイバイ…」

名残おしいけど…しょうがない!!

イルカの人形を元に戻そうとしたとき…

「あっあんた!またあたちとお兄ちゃんの邪魔しにきちゃの?!」

聞き覚えのある声が下から聞こえてきた。

「へっ???」

下を見るとさっきの女の子。

さっきの…女の子?!

「あーー!!!!!!」

いた!!いたいたよ!束沙!!

「さきまわりちて、まちぶちぇなんて…!」

待ち伏せなんてしてないよ!

「とっとにかくいつきを返して!」

あーもう!こうなったらはっきり言うしかない!

「いやよ!いつきはあたちのよ!!あたちのかれちなの!!」