君はここにいた。



「薄ピンクねぇ。お前の下着なんか見たって、勃つもんも勃たねーわ」

「え? きゃぁッ!」



 あ、

 危ないッ!!



 フェンスを掴む彼女の手が離れる。



 俺は、思わず目をつむった。





「痛ってぇ…」


 槝木のうめき声が聞こえる。

 俺は、恐る恐る目を開けた。そして、すぐにホッと安堵の息を吐く。


 彼女は、槝木の腕の中にすっぽり納まっていた。





 よかった。