そんなの言いすぎだ。
 なんて、つっこまれるかもしれない。


 でも、彼には言いすぎなんてないのだと思う。



「…まぁ、いいや」


 しばらくたって、彼も僕と同じように草原に寝転がった。
 深く息を吐いたのが聞こえた。
 

「俺は、カラスだ」


 横顔で彼が笑った。
 
 その後、彼は確かめるように、何度も繰り返し同じ言葉を呟いていた。