次の日。 僕は、いつも通り一番乗りで教室に入った。 誰もいない教室は妙に広く静かである。殺風景とでも言っておこうか。 だけど、僕はこの時の教室が一番好きだ。この雰囲気が好きだから、わざわざ1時間半も早く学校に来ているのだ。 こうして椅子に座って、何を見るわけでもなくただじっと外を眺める。それが、なんとも心地良い。 英語の宿題の見直しでもするか。 ふとそう思い、カバンから英語の教科書を取り出した時だった。