君はここにいた。




――――




「―― なぁ、宇佐見」





 家の門を開けようとしたとこで、浅葱に引き止められる。




 あたりわすっかり真っ暗だ。



 結局、僕と浅葱はカラスの部屋に夜9時過ぎまで居続けた。ひたすらテレビを見ては、くだらないことで笑っていた。


 帰りは浅葱に家までバイクに乗せてもらい、いまちょうど着いたとこだ。



 振り返り浅葱を見る。




「なに?」



 と、短く答えた。