君はここにいた。




「あれ? ハル君、カラスお気に入り?」



「うるせぇ」



「じゃあ、俺もカラスって呼ぼうかな」



「気持ち悪い」



「はぁ? 気持ち悪いってひどくない?」



「うざい」



「もっとひでぇ。なぁ宇佐見、こいつひどいと思わない?」





 真面目な顔して聞いてくる浅葱。冷たくそっぽ向いたカラス。