大倉から連絡が来たのは、朝の8時過ぎだった。 夏休み入って1週目の日曜日。 学校は休みだし思いっきり寝よう、と目覚ましのスイッチを切っていた。 ♪~♪~♪~ 電話が鳴る。 目は閉じたまま、手だけをベッド横のテーブルに置いといた携帯に伸ばした。 「……も、シもし?」