ガラッ
「愛香!!み、見ろこれを!」
勢いよく部屋に入ってきたのは幼なじみの結城。

「何よ?どうせまたテストでひどい点とったんでしょ」

「ち、違うこれだよこれ!」

目の前に差し出されたのは可愛い字で『結城先輩へ』と書いてある手紙だ。
恐らく女の子の字だろう。「これがどうかしたの?」

「ラ、ラブレター俺にラブレターがきたんだよ!」

「で?」

「お前、『で?』ってなんだよ!もっと何かあるだろ!」

「何かってなに?」

「…もういい」

「嘘、嘘 どーしたの?」
「どーすればいいんだ?」
「どーすればって返事すればいーのよ、返事を!」

「へ、返事って?」

あーもうこいつ見てると、イライラする!
ラブレターごときでいちいち相談してくんなっつーの!!はぁ…
「答えは一つしかないんだから!」


「愛香はさ俺が誰かと付き合っても平気?」