八つ当たりだった。 こんなの負け犬の遠吠えにしかならない。 「ごめん…。失言だった。 "ちゃんとした恋"とか軽はずみなこと言って…。」 秀吉は笑うのをやめ、うつむく。 俺は舌打ちをして秀吉の胸倉を離す。 ちくしょぉ… ちくしょぉ… 俺の初恋が… 「なぁ、健太。」 胸倉をくぃっと緩めて 秀吉は真剣な目で俺を見る。