「まぁ、俺も人のこと言えねぇし。」 そう呟くと、女は目を輝かせて前かがみになった。 「あんたも女に捨てられたのか?」 「ああ。あんたと会った日に。」 「だっせー!」 「お前、人のこと言えねぇじゃん。」 俺のツッコミに女は腹を抱えてゲラゲラと下品に笑う。 女は赤茶の髪で美々にリングピアスを付けている。 小顔でルックスも悪くはないのに性格はオッサンだな。 「あたしらさぁ、なんだかんだ言って上手くやっていけそうじゃない?」 女は笑うのやめて、代わりに頬杖をついて微笑む。