「自己紹介して。」 すると、黒板いっぱいに “弓永 叶汰” と書いた。 何から何まで予想不可能なこいつ。 「ゆみなが かなた。よろしく。」 いい具合にかすれた声に目は切れ長で髪は焦げ茶でとにかくかっこいい。 まさかあんなかっこいい人が来るとは思わなかった。