ふと、
周りを見渡すと、
広い室内、
モニターが
何十台も並んでおり、
そこには、
世界の様々な地域が
映し出されていました。

「あんた達が、
 ゲームのように、
 この世界を
 プレイしていたのか…。」

「ソウ カイケツサクハ 
  アナタヲ モトノバショニ
 モドシ シンデモラウコト 
  ダカラ ツカマエヨウト
 シタノデス。」

「じゃ、やっぱり殺すのか?」

「イイエ アナタハ 
  アソコデ フタタビ 
 ヒンシノ ジョウタイニ 
  ナッタコトニヨリ チキュウハ 
 モトドオリ ウゴクヨウニ 
  ナリマシタ。」

確かに、
並べられたモニターを
よく見ると、
映し出された、
世界中の人々が、
動き、
生活しているのが分かります。

「俺達、地球人は、
 “地球”という名の
 育成ゲームの中で、
 あんたたちに
 プレイされていたのか…。」

タケシは、複雑な思いでした。
この事実、
知らなかった方が
良かったのでは、と…。


「ゲーム サイカイデス。」

異星人の一人が、
リモコンのような物の
ボタンの一つを押すと、
その瞬間、
タケシは気を失いました。