時が経ち、いつしか人間は言葉を交わすようになった

もうそれは、相手の気持ちを知る為のものでは無い

自分の気持ちを伝える為の物だった




最早誰が描いたかわからない、神様の絵は、大きな時間の中で、誰にも気づかれることなく破れてしまった

しかし、不思議と寂しくはなかった

それは、自分の優しさを知ったから

人に触れることが幸せだと知ることができたから、、、

そして人間も、自分で新しい絵を描いていくことにした

それは、独りでは出来ないことだった

でも、もう人間たちは、独りじゃないことを知っていた










     -END-