相手方の、遺族。 大河が言ったのは、実体験だったってこと? 「大当たり。今は婆ちゃんの名字で原野、だけど。」 あのとき睨み合った、あの少年。 それが…目の前の、この人なの? 「悪いけど、一応俺も遺族だから。そりゃー、恨むよ。」 お互いに逃げてきたはずなのに。 こんなところでまた会うなんて。