「馬鹿にしてんの?」 「恨んでる?その相手。っていうか、その家族。」 ……誰だって、恨むものじゃないのかな。 残された遺族は関係ないとしても、人のせいにするほうが、絶対楽。 「…恨んでるよ。遺族も、1人だけ生き残った、自分のことも。」 「だろうね。」 小さく笑みを浮かべても、全然楽しくないこの雰囲気から。 いつ、解放されるんだろう。