もしかしたら大河の哀しみはあたしよりはるかに大きいのかもしれない。 自殺した親、捨てられた自分、見付けてしまった遺書。 なによりそれをずっと抱えてきたんだから。 「莉空。」 大河の手から解放された頭をあげると、小さい頃保護室で見たあの時の目があたしを見つめていた。