その言葉に、待ってましたと言わんばかりの微笑みを浮かべあたしの手を引いて自分に引き寄せる。 「そんじゃ、最終手段。…昨日さ、調べたよ。水谷サンのこと。」 「……っ。」 大河の言ったことが、嘘だったとしても。 あたしに何かあるってことは、この時間だけで十分だった。 「…決まりでいい?」 「…本当にうざいから。やだ。」 そう吐き捨てて、自分の席に着席する。