「はーよ。」





大河の横を通って自分の席につこうとしたとき。




満面の笑みを浮かべて奴はあたしの行く手をふさいだ。




「……おはよ。」





後ろから、実のイタイ視線に気付きながらもなぜか通り過ぎれないあたし。





「今日一緒に帰んない?」



優しい台詞に。頷いてしまうそうになるけれど。