告白してきたのは晴深くん。
ドッキリ?罰ゲーム?
そんなの関係なかった。
だって好きだったから。ずっとずっと。
入学式から1年と半年。
2年になって初めて同じクラスになったときはすごく嬉しかった。
そして5月、帰ろうと誰もいない教室をでると、彼がいて。
「付き合ってください。」
たった一言言われた。
「…は…い。」
気付いたらそう答えてて。
「これ、俺のケイタイ。」
「あ、どうも…。」
差し出された紙を受け取った。
「……」
「……」
長い沈黙が続いたあと、耐え切れなかったのか晴深くんは、
「帰ったら連絡して。」
それだけ言うと、廊下へと消えていった。