「そっか。でも泣いてた理由って
それだけじゃないんじゃねぇの?」



え・・・?なんで分かったんだろう。


「何で・・・?」



「いや、なんとなくだけどさ。
それだけじゃない気がしたから。」







あたしは正直に全部言った。





「パパは蜜柑のことが大事で
これからも大切にしていきたいから
心を休めてるだけって言ってくれたけど
あたしは違う気がする。
あたしのことが要らないから
忘れちゃったんだと思うんだ。
頭のいい姉ちゃんとか
活発な弟のことの方が大事なんじゃないかなって・・・
そう思ったら悲しくて、寂しくて家を出ちゃった。」






「そっか。でも今頃父さんとか
心配してるんじゃねぇの?」






「あー。してそう。
でも家帰れないし・・・。」






「そーだなぁ。んじゃあ俺んち来るか?」









・・・はいぃぃぃ!!??