最強ヤンキー少女★

振り返ってみると渚がいた。

「な・・・んで。渚がいんの・・・。」


おっさんはいつの間にか逃げていた。



「蜜柑大丈夫か?お前こんな時間に
女一人は危ねぇだろーが。
・・・なんかあったのか?」


「なんもないよ。」



「何でもねぇわけねぇだろ。
じゃぁその涙は何だ?」



涙?何言ってんの?

自分の目に触ってみると
確かに泣いていた。


自分でも気づかなかった。


「泣いてないっ。」


「泣いてるだろ。何があった?」



「何もないって言ってるじゃん!!!
もうほっといてっっ!!!」



アタシは走り出した。

途中で渚がアタシを呼んでいたけど
無視して走った。

嫌い。あんな奴大ッ嫌いと言い聞かせながら
走った。



渚と一緒にいたくないの。
どうしても先輩と重なる・・・
アタシのこと心配してくれるところとか
先輩のことを思い出す。




渚にとってこれくらい友達だったら
普通なのかもしれない。




でもアタシは違う。
やっぱり意識しちゃうから・・・