整った顔にすらっとした体型。
柔らかそうな髪の毛。
すごいモテそうな人だ。
でもこの人なんか目が冷たい感じかも。
アタシが見つめていると話しかけられた。
「どっか痛む?大丈夫?」
心配してくれてるんだ。
まぁそりゃそうか。
目の前にあざだらけでしかも切り傷のある
女がいるんだからねぇ。
「痛いけど大丈夫。慣れてるからさ。」
「そうか。あーゆー奴には気をつけろよ?」
「うん。ありがと。」
その少年とは公園で別れた。
少年が家まで送ってくれようとしたけど
断った。
そんな図々しいことできないからね。
・・・あ!名前聞いてなかった。
まぁいっか。もう会わないがろうしね。
その日の夜は傷の痛みが
ひどくてなかなか眠れなかった。
