目が覚めると、白い天井に白い壁。


白い布団に、ひとつだけピンクの枕。


私が持ってきた持参の枕。


横には私の大好きなバドミントン選手の写真と妹が持ってきた人形が棚に置いてあった。


足は麻痺していて動かなかった。


手術が、終わった。


もう、1年間はバドミントンできないんだ。


はあ、


とため息をして、動かない足が、なんだか落ち着かなくて頑張って手術をしていない方を曲げようとする。


自分的には十分曲がっていると思ったけど、きっとそこまで曲がっていない。


それに、力をぬくとすぐに頑張って曲がった足は元に戻ってしまう。


横になりたくても横になれないし、手には点滴があって、背中にも何かはってある。



頑張って近くに置いてある携帯をとって、ばれないようにメールをする。




「けいとぉ・・・」


そう言ってしまった私は、きっと寂しい目をしていたと思う。