天才ドクターと天然ちゃん







海は申し訳なさそうな顔をしながら携帯に出る。





『………あぁ。忘れてた。ん、行く。』




それだけ言うと携帯を切った。




『ごめん。今日報告会だから今から病院行ってくる。』





お仕事…か。



ちょっと寂しいけど…仕方ないや。




『…そっか。行ってらっしゃい。』





『ごめんな…。あっ…これ。』




そう言うと隣の服のポケットから何かを出してベッドに優しくを置いた。





それを見た瞬間、涙が出た。





『合鍵……。』




『いつでも出入りして良いから。って泣くなよっ。』



オロオロしながら私の頭を撫でる海。





『うれ…っしいんだもんっ…っ…』




『また可愛いこと言いやがって…。じゃ行ってくるわ。』




それからシャワーを浴びて仕事に行った。