天才ドクターと天然ちゃん












手が震える…。




言ってしまった…もう後戻りはできない…。





運悪く信号は赤で先生がこっちを見る。





『なんで?俺のことキライになった?』




先生の顔を見たら泣きそうで…視線を落とした。




『キライじゃないよ…。キライじゃないけど…。このまま付き合うのはお互い良くない…よ。』






『…俺は…いずみ以外愛せない…。』




我慢していた涙が先生に借りたパーカーに落ちる。




出てくる涙を慌てて手で拭った。





『今までありがと…』




涙を必死抑えて最後の一言を言った。