『……いずみ!?』 聞き慣れた声にゆっくり振り返る。 『……ゆき…。』 そこには傘をさした雪がいた。 『…いずみ…?どうしたの?びしょ濡れじゃん…。』 タオルを差し出して、傘に入れてくれる雪を見て涙が溢れた。 『…ゆっ…ゆきぃ…』 それから誰も来ない第3理科室に移動して雪にすべてを話した。