ちょっとでも一緒にいたいから先生をリビングへ案内する。 『お母さんとかはいないのか?』 ソファーに座って首をかしげる先生。 『お母さんは仕事だよ。お父さんは私が小さいときに離婚しちゃった。』 だから1人なんだ。って笑って見せる。 ――――ギュッ 『俺の前で無理すんな…』 先生に抱きしめられた。 『むっ無理なんてしてないよ…』 と言いつつ涙が出てきた。 誕生日もクリスマスも授業参観のときも…ずっとずっと1人だった。 ほんとはお母さんに帰って来て欲しかった。