─*─*─*─*─*─*─*─*─*─ 『いいですか姫様?』 森の中であたしにルチアが魔法を教えようとする。 『魔法を使うにはまず己を信じることから始まります』 『己を…?』 コクリとルチアは頷いた。 『今日は治癒魔法について勉強しましょう』 『やったぁ…!』 『いいですか、姫様?治癒魔法は相手を治したいと心から願わないと使えません。』 ルチアはひざまずき、あたしの目を見つめる。 『相手の手を握り、そして唱えるのです。"アマナリヤこの者の傷を癒したまえ"』