「…そういえば俺、ちゃんと凜音の歌聞いたことなかったな」


「へー」



凜音は興味無いように言い、先ほどの丘はどこかキョロキョロと辺りを見回していた。



───戻るのは危険…?




「なぁー凜音ーー」


「リオンうるさいわよ」



凜音は草の根を書き分け、森の奥へ奥へと進んで行った。








「………………ここ、どこ?」



青い瞳を見つめるがリオンも場所の検討がまったくつかないようだ。