「俺が、凛音に出逢ったリクレなんだ」


「………やっぱり…」


「気付いてたんだ?」




凛音はうなずいた。自分が今まで何回もリクレに出会ったが必ずリオンはいなかった。




そして、リクレが去った後すぐにいつもリオンが現れていたからおかしいと凛音は思っていた。





「最初会ったって言った時、びっくりした」


「びっくり?」


「俺さ、リクレになったときほとんど記憶ないんだよね」


「記憶がない?」


「うん。だから凛音に会ってたって記憶がなかったから、びっくりした。」





―――なんで、記憶が無いだけでびっくりするんだろう。




「俺がね記憶が無いときはいつだって暴走したときなんだ」