混乱しきったこの世界では、殺戮など日常茶飯事だった。 女子供だからといって容赦されるような生易しいものではなく、むしろ、弱いものが獲物として喰われるのだ。 「凜音(リンネ)、今日も眺めてるの?」 「うん」 毎日が争いあっているところを時計台から眺めるのが凜音の近頃の日課になっていた。 「こないださー、西の廃墟にリクレがでたらしいよ?」 茶色のロングヘアーの凜音に話し掛けるのは、黒髪をボブにカットした可愛い女の子、杏里(アンリ)である。