「うぎゃぁぁあ!!!!!」 男の悲鳴が聞こえると、凜音の体は地面にたたき付けられた。 ───いった…… 「逃げろぉぉ!!!」 必死に叫ぶ男達。凜音はいまいち状況がわからなかったが、次の瞬間目を見開いた。 純白の毛並みに、鋭い爪。威嚇する口からは立派な牙が見えた。 ───リクレだわ!! 凜音は体中が震え上がった。恐怖ではなく、会えた喜びに……。