「行き先は決まっとるのかえ?」 ───行き先…。 凜音は困ってリオンのほうをみた。 「まだですね」 リオンが代わって答えた。 「ならば東へ行け。東の湖に龍がおるはずじゃ……」 「……龍」 「そなたたちなら会えるかも知れんからな」 ルンマはニッコリと笑った。 「「お世話になりました」」 お辞儀をして、東へと向かった。 湖に住む龍を探しに。