「悪かったな! 彼女いない歴=年齢で!」


「いや、別に、悪いなんて言ってねぇけど……」


太郎の剣幕におされて次郎はかなりビビっていた。


「……そうか。てかあれだ。オレ高校三年間を全て部活に捧げてたからな。毎日一緒にいるマネージャー不細工だし。不運じゃね? オレって。環境が悪いんだって」


太郎は次郎に当たるのをやめて、椅子に座ってなにやら言い訳らしきものをし始めた。


「サッカー部のマネージャー可愛いだろ」


「はぁ? 全然! 全然可愛くないって!」


わかってねぇな次郎はと言うように、太郎は自嘲気味に笑った。


とりあえず、太郎の暴走がおさまってよかったと思った次郎だった。




「最近さ、オレのクラス荒れてんだよね」


「へぇ。どんな風に?」