「君の事はよく聞いてる フィルムフェスタで出会った青年だったとは驚いた」 「…………もしかして、 アズのお父さんなんですか?」 −そう思った途端 体が別の緊張で固くなった 「アズも面食いだな」 そう言って、エリックは 口の端で、微笑んだ 「…いえ 俺達、別に顔とか… 関係なかったですから…」 「ちょっとこれから忙しくなるのでね あまり相手が出来ないが アズからの伝言がある」 − 伝言…? −