「うん わかった

うるせえよ ばーか
切るぞ 寝ろ 」

ピッ



「…………淳? 」


「 ん? 」


「いや…お前…
信じられない程 キレイな微笑みして喋ってたぞオイ… 」

西が赤くなっていく



「はあ?!」


「ちょっ まっ きゃああああ」
アキが慌てながら両手で顔を押さえる


「何でてめえら二人して
真っ赤になってんだよ!!!」




「ねえ淳…
今の人が、春の気にしてた人なんだね 」


「あ? 」


「−なんかね…言ってたんだよ

一人だけ、なんか淳の声が変わる人がいるって
態度も全然違うんだって
…淳

好きな人が出来たんだね 」


「まじかあ!!淳ーーー!!!」



「…人の事よりもよ 」


「ごめんね
電話切らなくても良かったのに」


「ムカつくから切っただけ」


「なんだそれムカつくって」
西が俺を羽交い締めしてくる


「別に
…ただ 昼間デートしてた時に
向こう地元の奴じゃなくて
いちご煮の名前の由来の話になってよ

俺聞いといてやるって言ったのに、向こうが調べて
得意げに教えてきやがった… 」

「わははははは!!!
面白しれえ彼女だなオイ」


「ったく こっちは地元だっつーの 」

「よし!淳!
これから飲み行くぞ!」

「ばかやろ
蹴られて刺しにされたくないから行くわ
二人共 またな 」

「ちょ!」




− 大連発の打ち上げに
皆 歓声をあげていた −