「歌もいいけどよ
腹 減った
朝食ってないんだわ
水とサンドイッチ買って来た」

『あ じゃあ私も食べる!』


「…そういえばさ
サンドイッチで思い出した」


『 うん 』


「俺 一回も運動会

親来て貰った事ねんだわ
ずっと 一年から六年まで
先生と食ってたな 」


『え なんで? 』


「畑あったのもあるんだけど
何か忙しい人達で
朝、小学校の近くにあるコンビニで
サンドイッチ買って行ってた」


『……よし こうしよう!!』

「なに 」


『ちょっとタイムマシーンに乗って、運動会に駆け付けるよ!
お弁当何がいい?!』


「…君 全然関係ない時間に飛んで
時空局に迷惑かけそうだから、やめた方がいいですよ」

『おいなりさん持って行くのに?!』

「あー おいなりさん いいなー
ってか料理できんの?」

『出来る』


「言い切ったな
俺も相当うまいよ」


『なにが得意なの? 』


「普通に何でも
熱だしたらお粥作ってやれるし

そうだ お前、いちご煮って知ってる?」


『いちご煮るの? 』


「ぶは ちげえよ
雲丹とアワビの潮汁」


『じゃあ何でイチゴなの?』


「………考えた事なかったな
…何でイチゴなんだろう」


『…わかった!そんな高価な物
一期一会レベルでしか食べられないからとか!』

「あー あるっちゃありそうだなー
今日の夜、仕事の付き合いもあって、花火大会行くから
そん時郷土に詳しそうな人いたら聞いてみるわ 」


『うん!すごい気になる』


「多分飲んで来るから寝ちゃうかな
お前も無理しないで寝てなさいよ」

『うん いうこと聞く 』



「 やべ」


『う パンつっかえた?!水飲みな! 』


「いや 」

『? 』


「 今の言い方可愛かった 」


『 ひ
やーめーてー こっちも照れるべなーーー
ひーー あああああ 』



「二人で食うとさ 」

『 うん 』


「コンビニのサンドイッチでもうまいな 」

『うまいねー』

「うん 」