Promenade

公園を出てから会話もほとんどないまま、微妙な距離を保ちながら歩き続けた。


交わした会話は“次は右・左”くらいの道案内のみ。


その結果、家まであと5分という距離まで来てしまった。


少し前を歩く村山さんの後ろ姿を見ながら思った。


家に帰りたくない。
ひとりぼっちになるのが寂しい。


――村山さんにそばにいてほしい。