Promenade

「…そういう顔すんな。」


「…え?」


「なんでもない。行こうか?」


“そういう顔すんな。”


私はどんな表情をしていたんだろう。


それを確かめることも出来ずに私たちは歩いた。


さっきと違うのは2人の間に少しだけ距離が出来たこと。


そして、村山さんまた無口になってしまったこと。