近所のスーパーまで行くと、手をつないだままさりげなく買い物カゴを持ってくれた。


手を握ったまま離そうとしない村山さんの横顔を半歩後ろを歩きながらそっと見つめた。


「なんか食いたいものある?」


そう言いながら、突然村山さんがぼーっとしていた私の方を振り返った。