背後から「はぁ…。」とため息が聞こえてきたけれど、気づかないふりをした。


そして、そのままいつものようにフカフカ・もこもこの『私専用』のクッションに座った。


一人暮らしの男の人の家には似合わないこのクッションは、私が村山さんの家に来るようになってからいつの間にか用意されていたもの。