「おぃ、鈴夏」
「…。」
「おいって!」
「え?」






隣を見ると、
目を細めた篤希。





「どうしたんだよ」
「…キスされたんだ」
「っ!!ば、バカかっ」





大きな篤希の手で口を抑えられた。






「昨日のことは言うな」
「…。」





声が出ないから、
あたしは頭を縦に振った。






そして開放され、
空気を思いっきり吸った。






「鈴夏!」
「ん?」
「さっきシカトしたろ?」
「あ、ごめん」
「熱でもあんの?」
「ううん」
「っそ、心配させんなよ」





ポンと剛は
あたしの頭に触れた。