初雪が、温もりでとけたとき




お母さんは食器を並べながら、「どうしたの?」と笑った。
どうしたもなにも…



「だって、昨日はシチューで…今日はオムレツって…なんかあったの!?」


「あらぁー?ヒドい言いようねぇ。」


「だ、だ、だって!」


「いいじゃない。食べましょう。」



ニコッと笑い、お母さんはイスに腰かけた。
雪乃は首をひねりながらイスに座った。



「いただきます。」


「いただきまぁす。」



スプーンを握り、なんとなくお母さんを見ると、お母さんはニコニコと嬉しそうに雪乃を見ていた。
変なの。