そんな由季ちゃんが笑ってるんなら、雪乃は心から笑いたい。でも、でも、今日だけは、笑えないよ。 「雪乃、どうかした?」 「えっ…あの、あのね、由季ちゃん。」 今、今がチャンス。 今言わないと―――! 「森山春さんって子が、あの場所で待ってるって。」 「……春が?」 え……“春”? いや、たしかに呼び捨ては普通だけど……。 なんか、ショック。 「今日、校門にいた子、由季ちゃんに用事だったみたい。 多分、今日そこで待ってるだろうから、行ってあげないと。…したっけ。」 「……っ、ごめん!」