加賀美と村上が廃病院の入り口に入って行くのを見送る塚原と古橋。


たった今村上に言われた言葉で余計に足が前に進まない二人。



「つっ塚原さん、どうします?」


「どっどうするも何もこんな恐ろしいところ…」



すると暫く二人の間に沈黙がはしる。


それと同時に今まではしゃべっていたせいもありあまり聞こえなかった風の音、草や葉のざわめきなどが不気味さを引き立てるかのように音を奏でる。


それにより二人の恐怖心を更に煽る。



「…やっぱりついていったほうが安全じゃないですか?」


「そっそうだな。あの二人なら怖いもの無さそうだし…」



二人は顔を見合わせると加賀美と村上が入っていった入り口に向かった。