翌日

仕事場



「可南子さん、夕べは大丈夫でしたか?」



可南子が職場へ着くと先に出勤していたなつめに声をかけられる。


可南子はコーヒーを片手に机に付く。



「全然ダメよ!」



可南子は持っていたコーヒーをガンッと音をたてて置く。


置いた時に少し中身がこぼれた。



「音が消えるどころか昨日が一番酷い騒音だったわよ!!」



なつめは可南子のあまりの剣幕に驚いた。



「今までで一番酷いって、私たちが訪問したあとに誰か出掛けたんですか?」


「ううん、誰も!もうこれは一階の誰かのイタズラよ!!」



可南子はイライラしながらコーヒーを飲む。


少し飲むとまたそれを勢いよく机に叩きつけた。