「でもそれって二階に住んでる誰かって事ですよね?」


「まぁね…昨日は一階に住んでる誰かも遅かったみたいだけど。」



可南子はディスクに置いておいた少し冷めたコーヒーに手を伸ばす。



「なら、どうせ二階に住んでるは私達以外で三人だけだから一人づつお願いしに行けばいいんですよ!」


「ええっ?」



可南子のコーヒーを呑んでいた手が止まる。



「そうすれば、誰が煩くしているのかが分かるし、その場ですぐ注意出来るじゃないですか!」


「まぁーそうだけど…何か言うのやだなぁ…」


「大丈夫ですよ!私もついていきますから!ねっ!」



なつめの提案を断りきれず、可南子は渋々それに従った。