可南子が入居してから一ヶ月後、同じ仕事場の同僚、倉橋なつめ(くらはしなつめ)が同じく部屋を探していた。


可南子はまだ部屋が空いているこのシルヴェールを薦めてみる。


すると職場から近いという理由に直ぐに入居を決めた。


たまたま可南子の隣の部屋が空いていたのでそこにした。


可南子は階段横の206でなつめはその隣の205の部屋で生活を始める。






「やっぱりここにしてよかった〜。直ぐ隣が可南子さんだからいろいろ頼れるしね。」


「確かにね。隣に知り合いがいるって何かしら安心よね。」



二人はなつめの部屋でお茶をしながら互いにいいところを見つけたと話しをする。


だがこの後すぐにこのアパートから立ち去らなければならなくなるという事を可南子はまだ知らない。