ちょうどその時。



ププヮァァァァァ!!!!!



けたたましいクラクションに驚き音のした方を振り向く。


一瞬眩しさを覚えてから目の前に迫り来るものを確認する。


トラックだ。


すると金髪は鼻で笑い初めて話しかけてきた。



「“はじめまして”。妹尾新。」



俺はその時初めて理解した。


奴が回収しにきたのは哲志でなく俺の魂という事を。


この五日間ずっと哲志をつけていたから勘違いをしていたのだ。


だが今更気付いてももう遅い。


だって今俺の体は宙を舞い、後少しで地面に打ち付けられる。


ふと奴を見ると黒いパーカーのフードを被り手をかざす準備をしている。


そうか…俺は…死…











「死者、妹尾新の魂回収に移る。……ようこそ、妹尾新。」








-参 死亡予告-終わり